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専門用語の問題点

「ekken♂:難解な言葉で読者を‘ふるい’にかけていませんか」を読んで、考えたこと。
特に専門分野に強い頭脳明晰な人(と思われる)に多いような気がしますが、彼らの文章は「読者の知識のレベルが、自分のレベルに達している(もしくは近い)事」が前提になっているような単語を持ち出す特徴があります。

いや、別に頭の良い人の文に限定しなくても良いのですが、「自分が分かっている事は、読者も分かっている事」として話が進められると、その言葉が何を指すのか分からない人にとってはチンプンカンプンなのです。

この記事に対するはてなブックマークを見ると、わざと難解な言葉を使ってまさに「ふるい」をかけることもあるようです。読み手を絞り込む方策としての専門用語。
そういった特殊なケースは今は置いておいて。

難しくてよくわからないと、読み手に疎外感を持たせてしまうといった問題が専門用語にはあるようですが、それと同時に<紛らわしい専門用語>というのも、大きな問題点じゃないかと思います。


例)
スポーツの話題で「ファール」のことを話しているが理解し合えない。片や野球のファール、片やサッカーのファールのことだった。(「銀座ぐらん堂、午後3時。」より)
→多義語。文脈から判断するしかない。思い込みがあると理解し合えない。


この多義語、意味が複数ある語というのは、なかなか紛らわしくて思わぬ誤解の種になるものです。複数ある意味の一つに、ある分野の専門的な意味が含まれているとしたら、なおさらです。専門的な意味があることをそもそも知らない人が読んだ場合、書き手が意図したものは届かないでしょう。不十分な理解、あらぬ誤解のもとになることもあるでしょう。
そういう紛らわしい専門用語こそ、使うのであればよくよく注意しなければいけないと思います(自戒を込めて!)。

以下、自戒。




カタカナ語(外来語)や略語、アルファベットによる略称は、文脈から判断するしかないことがしばしばです。例えば「最高のパフォーマンス」と言った場合、それがフィギュアスケートのことか、データベースのことかは、文脈がなければ判断できません。
文脈がある場合は、複数のキーワードで検索をかけることによって、意味を明確にすることができます。もちろん、読者にそこまでの手間をかけさせない方がいいでしょうけど。
これが漢語・和語になるとさらに難しくなります。これの難しさは、検索してもうまく結果が出ないことです。

例えば、私は先日「「ブログ文章術」に思うこと」 の続き(メモ)の中で<談話>という言葉を使いました。
言語活動は「文章」と「談話」の二つに分けられる、と私は理解しています。「談話らしい文章」とか「文章らしい談話」のような中間的なものも、まぁあるといえばあるのだけれど。
ブログは文字化された資料だから、なんとなく「文章」に決まっていると思いがちなんだけれど、「談話」なんじゃないかな?と思っていて。文章に近い談話じゃないかと。
一応、はじめに「言語活動は「文章」と「談話」の二つに分けられる」なんてことを書いていますが、特に定義はしていません。<談話>というのは「村山談話」だとか「談話室」だとか、ごく普通に使われることばです。
その一方で、<談話>は日本語学の専門用語でもあります。<文章>と<談話>は共に「文の集合」ということにはなると思いますが、その違いはまだ明確になっていないのではないかと思います(あまり触れられないゾーンというか、立場によって使い分けられているというか…)。
本来<談話>の定義をするべきだったのでしょう。でも、なかなかこれが難しくて(←言い訳!)、避けてしまいました。
幸い、<談話>=「話し言葉」と捉えてもそれほど大きな問題がないので、大体は理解していただけたようですが、コメントのやりとりではちょっとうまくいってない感じが出てしまいました。
パッと見ではわからないものこそ要注意!不親切だったなぁと反省しています。


【参考】
大辞泉「談話」 / 大辞林「談話」
※大辞林「談話」第3項は言語学の専門用語としての<談話>だが、私が使っていた意味より広く、文章を包括するものとされている。そういう定義も確かにあって、「言語活動は…分けられる」はその立場ではないよという、ガード部分になります。

ちなみに、<文章><談話>の違い(差、基準)としてはいろいろなことが指摘されています。代表的なものとしては
・媒体(書記/音声)
・志向性(一方向/双方向)
がありますが、これだけでは十分でないようです。
この辺りの問題とブログの文体を絡めて考えているのですが、なかなか難しくそう簡単に答えが出そうにありません。これからも思いつきを断片的に書くことになりそうです。

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