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「読めない」と「読まない」

他人の不幸は蜜の味「「ブログ文章術」を学ぶための5+1冊」を先日読んでコメントしたところ、
「読めない」と「読まない」は違うじゃないですか。相互に関係するかも知れないけど、後者の方が圧倒的に多いでしょ。
というコメントをいただきました。
そういえば、そうだった。普通に考えたら、「読めない」と「読まない」というのは、「能力」と「選択」であって全然違うもの、ですよね。

「書けない人」はどうしたらいいか?というのが最近いろいろなところで論じられていることだと思うんだけれど、「書けない人」の定義が人それぞれだというのが、ようやく見えてきた気がします。
で、私は…先日コメントしたときなんかは「ブログ」のことなんか完全に忘れちゃって、文章一般で考えてしまってました。

以下、いわゆる「ブログ論」ではなくて、「読む能力」と「書く能力」の関係についてちょっと考えたこと。




たぶん、私が考えている「書けない」のレベルは誰よりも低いんじゃないかな。
私は小論文の講師をしていて、対象となる学生は短大生・大学生・社会人なんだけど(高校生ではない)、基礎レベルのクラスだから「書くのは苦手です!」という人たちがくる。どれくらい書けないかというと…

例題)携帯電話の功罪についてあなたの意見を自由に書きなさい
この問題に対するリアクションは大体こんな感じ↓になります。
1.「功罪」ということばがわからない
2.「いいところ」「わるいところ」とわかっても思いつかない
3.使っているから「いいところ」は思いつくけれど機能の説明になってしまう
 例)音楽が聴けてテレビも見れる
4.「わるいところ」はよく言われがちなことしか思いつかない
 例)マナーが悪い

正直、4まで行く人はかなりいい方です。100字くらいは書けるし、言われがちなこと=一般論をとりあえずおさえているから。でも、1とか2で止まっちゃう人もいる。1行も書けない。1文字も書けない。思考停止。
私が考える「書けない人」というのはこのレベルです。入学試験という、書く必要に迫られているのに、書けない。
いろいろ資料(ありきたりな一般論が簡単に書いてあるもの)を渡すのですが、まず読めない。本1冊なんてとてもムリ。A4のプリント1枚でも厳しい。「天声人語」が長文、という世界。

本は読まないけれど、ほかの媒体(例えばネット)で活字をモリモリ読んでいる若者はたくさんいて、そういう人たちは「読まない」選択をしている。
でも、私が担当する学生さんというのは「読まない」選択をしているわけではない。「読む」力がない=「読めない」が「読まない」という必然的な結果につながっている。とりあえずいろいろなタイプの資料を渡すと、絵があって字が少し付け加わっているものや、話し言葉で書かれているもの(Q&A形式)だと読める(理解できる)。それを見ていると、日常コミュニケーションの範囲(より少しだけ難しいもの)まで理解できるんじゃないかな?という気がする(あくまでも推測)。

書けるようになるには、いろいろなものを読んでみることが大切だと私も思います。その中で、自分に合う形を見つけられればもうけもの。
それでは「いろいろなものを読む」ためには?同じようなものを読んでいたらいつまでも、幅が広がらない。今まで読んでいたものより少しだけ長いもの、少しとっつきにくいと思っていたもの、少し難しいと思っていたもの、少し違うものを読んで、だんだん「読める」ものを増やしていくといいと思う。

「読む能力」と「書く能力」というのはかなり密接な関係があると思う。特に両方の能力が低い人にとっては。自分の中で「アリ」な書き方を見つけるために、「読む」のは有効だと思う。

「ブログ」となるとまた別の話かなぁ。だって、一応「書きたい」ないし「書こうかな」くらいの意志があるわけだから。その上で書けないとなると、「考えがまとまらない」レベルではなくて、「うまく表現できない」レベルということか。またこの「うまく表現」のレベルが人によって様々なんだろうなぁ。自分の文章に大満足な人って、そんなにいるのかな??


(あと。真似して書く、という技術は単純に「書く」こととはちょっと違うもので、できる人とできない人がいるような気がするなぁ。)

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コメント

 昨日、学生時代の卒論を読んでみたんですよ、ひどいのね、もうとにかくひどい。多分、ゆみぞうさんの教え子とそんなに変わらないレベル。
 今の大泉さんが「サイコロ1」見て感じる感覚ってこういうのだろうな、という。
 でも、大学卒業してから作文を学んだわけでもないし、なんとなく普通の文章が書けるようになったんだなあ、と。
 ある親方が「大関になれば、大関の相撲を取る」って言ったらしいんですよね。無責任だけど「ブログを始めれば、ブログの文章が書ける」とか。
 ああ、無責任だなあ(笑)

はじめまして

「ブログ文章術」から流れて来ました。というか、あちこちからリンクを貼られているので、本当はどこから来たのか?(笑)。

今回の記事は、とても興味深い内容で。というのは、昔ちょっとだけ高校で国語を教えてたことがあって…。(すぐ挫折して、今は全然違う職種です。)
偏差値レベル的には中の下か中の中ぐらいのところだったのですが、本当にみんな(一部を除いて)「読めない」し、「書けない」。
「気になった言葉」の記事にも関連することですが、「書く」「読む」というスキルを学ぶ・教えるのが、国語という科目の重要な目的なのですが、そこまでなかなか行かない。
もちろん、教える側の未熟さが第一の問題点で、今ならもう少しやれたかなぁ、とも思いますが、そのときはできなかった。

で、この記事を読ませてもらって、「読めないと読まないし、読まないとますます読めなくなる」ということと、「書かないとますます書けなくなる」ということを、ふと思いました。
ブログをやって良かったと思う点の一つに、継続的に文章を書くことによって、(無意識のうちにでも、質はともかく)物理的に「書ける」ようになってきた、ということがあります。(まぁ、勘が戻ってきたというか。)
仕事関係以外の文章を書く機会って、ブログを始めるまで少なかったですから。
少ない機会で何か書こうとしても、なかなかまとまらない。逆に書くことが習慣になれば、長文もさほど苦でなくなってくる。
「書かないとますます書けなくなるけれど、書けばだんだん書けるようになってくる」ということでしょうか。

>LSTYさん

私の学生も「書きたいこと」ができれば書けるようになるのかな?と思っています。ただ見てると、とてもアンテナが低いのが気になるところですが。実際問題としてブログを勧めてみるのもいいかも、と思います。今まで考えたこともないテーマについて書くよりは気楽でいいかな、とか。
ただ予備校では「成果」が求められるので、もっと表層的な、論理的な文章っぽく見える文の集合体の書き方を指導していますが……一般論を理解することはできても、そこから自分の「意見」を書くというのは難しいようです。
彼らは「進学したい」という意識を持っている人たちです。学ぶ意欲がない人たちはどういう状態なんでしょうね。

>23mmさん

はじめまして。「ブログ文章術」へのトラックバック記事は拝見していました。
あちこちにリンクが貼られているようですね。ちょっと驚いています。(はてブ恐るべし)
高校の国語教師でいらしたとのこと。大変な職業ですよね。私は今の文学偏重のカリキュラムに強い不満(と不安)を持っています。なので非常勤もせず、予備校講師をしています。
私も「書かないとますます書けなくなるけれど、書けばだんだん書けるようになってくる」と思います。書く必要があるかどうかも、「書ける」ようになる要素になるでしょうか。
物理的に「書ける」ようになるのがまず第一ですけど、そうなると周りも見るようになってきて、今度はコンテンツとか気の利いた文章とか、欲は尽きないような気がします。
そこで「文章術」の登場なんでしょうか?

考えること

はじめまして。
とても興味深い内容でいろいろ考えさせられました。

読む力と書く力は密接なつながりがあるのかもしれませんね。ただ、読んではみたものの、作者のいいたいこと、その作品が一番言いたいことまでをキャッチできるかは、「考える力」も関係してくるかなと思います。例えば、絵本なんかそうですよね。文章は簡潔。簡単。分かりやすくても、そこから作者のメッセージを読み取るのは大人になればなるほど、意外と難しいです。

読みながら考えるというスキルを向上させると、実際に自分が書く立場になった時に、考えながら書くことができのかなと思います。「文章力」について議論がされていますが、「考えること」「メッセージをキャッチできること」ことも大いに関係しているように私は考えます。そう思うと、私がブログ運営当初執筆していたコラムは、ただ頭に浮かんでいたことを文章にしていただけで、考えながら執筆する余裕はなかったですね。

>涼華さん

はじめまして。
「読む力」と「考える力」は関係するという指摘を受けて、「考える」は「読む」の一部なのかな?と思いました。
私の学生の傾向として「文章の中で自分がわかったところ、気になったところだけを使って問題を解こうとする」というのがあって、以前書いたことがあります。
http://yumizou.blog1.fc2.com/blog-entry-571.html

「考えながら書く」というのは難しいと思います。だったら、「考えて結論が見えてから書く」か「書いた後、全体的に考え直して書き直す」のどちらかにしたらいいと思うのですが、今度時間がかかってしまう。私はいつも書き直してます。

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